農学院生産フロンティアコース博士課程1年の村島和基さん(作物栄養学研究室) が植物の栄養研究会2023年度札幌大会において最優秀ポスター賞を受賞

 農学院生産フロンティアコース博士課程1年の村島和基さん(作物栄養学研究室)が2023年9月5日~6日に北海道大学大学院地球環境科学研究院にて開催された植物の栄養研究会2023年度札幌大会において、最優秀ポスター賞を受賞しました。

 植物の栄養研究会とは、2015年9月に発足した植物の栄養に関連した研究会です。

 発表演題と発表内容は以下の通りです。

発表演題:「ダイズの葉における各種元素蓄積パターンと土壌マイクロバイオームの関係」
○村島和基・丸山隼人・渡部敏裕・信濃卓郎

土壌ー微生物ー植物は密に相互作用し、植物の土壌からのミネラル吸収に微生物は土壌ミネラルの可給化や微生物相互作用からなる間接的な効果を与えます。しかし、どの特定の微生物群集がダイズのミネラル吸収に寄与しているのかに関して、十分には明らかにされていません。そこで、地域性、年次変動を考慮した上でダイズ葉のミネラル濃度にロバストに関係する土壌微生物群集を同定することを試みました。得られた結果から、以下のことが示唆されました。
1)2年間のダイズ圃場データから、葉のN, P, K 濃度に関係する土壌微生物群集が同定されました。
2)異なる土質の圃場間でMicromonosporaceae科とBurkholderiales目がロバストにP吸収に関与する可能性が示唆されました。
3)AlとFeなど特定の元素の吸収に同じ土壌微生物群集が関与し、微生物を介した土壌からのミネラル吸収機構の類似性が示唆されました。

受賞した村島和基さん