農学院生産フロンティアコース修士課程1年の松村悠生さん(作物学研究室)が日本作物学会優秀発表賞(ポスター発表部門)を受賞

 2023年9月15日~16日に佐賀大学で開催された日本作物学会第256回講演会において、生産フロンティアコース作物学研究室修士1年の松村悠生さんが講演会優秀発表賞(ポスター発表部門)を受賞しました。この賞は、満35歳以下の若手正会員を対象として、日本作物学会講演会において優秀と評価された口頭発表・ポスター発表に対して授与されるものです。

発表タイトル:
「多穂性が異なるトウモロコシ品種における雌穂形成過程,窒素分配および可溶性糖組成の比較」

松村悠生1,松井康眞1,楊夢凡1,森垣拓巳1,市川伸次2,平田聡之2,若林侑3,柏木純一1,中島大賢1
(1北海道大学大学院農学院,2北海道大学北方生物圏フィールド科学センター,3東京大学大学院農業生命科学研究科)

 飼料用子実トウモロコシでは、一株あたり1本の雌穂を発達させる品種の利用が一般的です。一方で、一株に複数の雌穂を発達させる性質(=多穂性)を示す品種も稀に存在します。しかし、これらの品種において2穂目がどのように形成されるかを圃場条件下で詳細に解析した報告は少なく、多穂性の発現機構に関する知見は限られています。

 本研究では、多穂品種と単穂品種を圃場条件で栽培し、光合成産物や窒素が雌穂に蓄積する過程を品種間で比較することで、第2雌穂の発達に関わる要因を検討しました。その結果、雌穂発達が開始する時期や第2雌穂の窒素含量と糖組成が品種間で異なることを明らかにしました。

 

受賞した松村悠生さん