農学研究院 田上貴祥助教(分子酵素学研究室)が2023年度農芸化学奨励賞を受賞

 2023年3月14日〜17日にオンラインで開催された日本農芸化学会2023年度大会において、農学研究院応用生命科学分野分子酵素学研究室の田上貴祥助教が農芸化学奨励賞を授与されました。

 農芸化学奨励賞は、農芸化学の進歩に寄与するすぐれた研究をなし、なお将来の発展を期待し得る満40歳以下の正会員に授与される賞です。

 受賞題目、内容は以下のとおりです。

 受賞題目『糖質加水分解酵素の機能構造相関の解明と応用』
 糖質は構成単糖・結合様式・重合度・修飾などの違いによって無限ともいえる分子種が想定される化合物であり、それらはエネルギー貯蔵や骨格形成、情報伝達など、互いに役割を相補できない独自の機能を有しています。生物は酵素(タンパク質)を駆使することでこれらの多様な糖質構造を明確に区別し、巧みに使い分けています。糖質関連酵素の緻密な分子機構を明らかにすることは生命現象を理解しようとする基礎的な観点のみならず、薬剤開発や機能性糖質生産などの応用へとつながる点でも重要です。
 田上博士はこれまでの多様な糖質加水分解酵素の機能と立体構造に関する研究成果が評価され、本賞受賞にいたりました。詳細は関連リンクから確認できます。

関連リンク:https://www.jsbba.or.jp/about/awards/about_awards_encouragement.html