農学研究院 岩渕和則教授(循環農業システム工学研究室)が(一社)農業食料工学会学術賞を受賞

 2022年9月12〜13日にオンライン開催された第80回農業食料工学会年次大会において、農学研究院 岩渕和則教授(循環農業システム工学研究室)が学術賞を受賞しました。

受賞業績「資源循環と低環境負荷を基軸とした廃棄物系バイオマスの炭化による再資源化」

廃棄物系バイオマスを取り扱いやすく、かつ利用用途の広い炭化物(バイオ炭)へと変換し、廃棄物由来の炭化物が「大気汚染を起こさない固体燃料」や「有機肥料資源」として複合的に利活用されるよう、①投入エネルギーを抑制できる新しい自己発熱型バイオ炭製造技術の確立、②大気質保全のための炭化および燃焼方法の確立、③バイオ炭の有機肥料としての有効性を見出したことに関する業績が対象となりました。

 農業食料工学会は農業機械、農業施設及び農業機械化に関する学術の進歩を図ることを目的に農業機械学会として1937年に設立され、農業機械、センシング技術や電子制御、ICTの活用さらには環境・エネルギ、食料生産・流通に係わる研究領域を先導し、2013年に農業食料工学会と改称し、農業機械部会、食料・食品工学部会、IT・メカトロニクス部会、生物資源部会の4つの部会を擁して、科学・技術の発展を目指している学会です。
 学術賞は、農業食料工学に関する学術の進歩に特に顕著な貢献をなした論文に対して贈られるものです。

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岩渕和則教授(左)と長年研究を支援して頂いた谷黒克守会長((株)谷黒組)(右)