平良 尚梧さん(森林化学研究室・修士1年)が日本木材学会北海道支部研究発表会にて口頭発表賞を受賞

 平成30年10月24日に旭川市の林産試験場で開催された日本木材学会北海道支部の第50回研究発表会において、環境資源学専攻修士1年の平良  尚梧さん(森林化学研究室:浦木康光教授)が北の木材科学賞(口頭発表部門)を受賞しました。森林化学研究室では木材の主要成分である「リグニンを原料とした機能性材料の開発」を中心テーマの一つとして推進しています。蓄電デバイスである電気二重層キャパシタはその一例ですが、受賞対象となった研究発表は、その構成部材であるセパレータ(多孔質絶縁体フィルム)に関するもので、セルロースナノファイバーの添加により、既に開発に成功していたリグニンポリエステル系フィルムの柔軟性を損なうことなく、力学的強度面を強化することに成功しました。また、そのフィルムを用いて組み立てたキャパシタの電気化学的性能(静電容量や抵抗値)についても、市販のセルロース系セパレータを用いたキャパシタと遜色ないところにまで到達しています。

受賞対象発表:平良尚梧、幸田圭一、浦木康光:電気二重層キャパシタ用セパレータとしてのセルロースナノファイバー強化リグニンポリエステルフィルム

平良  尚梧さん(森林化学研究室・修士1年)