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森林生態系管理学研究室・曽我昌史さん（現在、東京大学工学部日本学術振興会特別研究員PD）が第32回井上研究奨励賞を受賞し、2016年2月4日にKKRHOTEL TOKYOで贈呈式に出席しました。

井上研究奨励賞は、理学、医学、薬学、工学、農学等の分野で過去3年の間に博士の学位を取得した37歳未満の研究者で、優れた博士論文を提出した若手研究者に対し井上研究奨励賞（賞状・メダル及び副賞５０万円）が贈呈されるものです。毎年4～9月に全国の関係大学長に候補者の推薦を依頼して選考が行われ、12月に40件を決定し、翌年2月に贈呈式が実施されます。

受賞対象は、昨年度末に農学院に提出された博士論文「都市の形状が生物多様性と自然体験の消失に及ぼす影響：土地の節約戦略と共有戦略の比較（学位論文の題名は、The effect of urban form on biodiversity potential and the extinction of experience : land sharing and land sparing compared）」です。曽我さんの博士論文では、「土地の節約と共有」という概念を用いて、生物多様性の損失および都市住民の自然体験の減少を抑えるうえで最適な都市の開発戦略を検討しています。

本奨励賞は農学だけに留まらない幅広い研究分野を対象とした賞であり、その中での受賞は大きな価値があるものです。曽我くんの今後の活躍が大いに期待されます。