農学研究院 川原 学 准教授(遺伝繁殖学研究室)が第119回日本繁殖生物学会大会にて令和8年度日本繁殖生物学会学術賞を受賞

2026年9月25日、岩手大学にて開催された第119回日本繁殖生物学会大会にて農学研究院 川原 学 准教授が令和8年度日本繁殖生物学会学術賞を受賞しました。

受賞に係る発表演題と概要は以下のとおりです。

 

発表演題:
哺乳類初期胚における細胞系譜分化と発生制御に関する比較発生学的研究

発表概要:
哺乳類初期胚の発生と細胞分化の仕組みを明らかにするため、主にウシ胚とマウス胚を用いた研究を進めてきました。特にウシ胚では、内部細胞塊から機能的な栄養外胚葉が再構築される高い細胞分化可塑性や、転写共役因子YAP1を介した種特異的な分化制御機構を明らかにしました。さらに、独自の気液界面培養法を開発し、胚盤胞形成後の発生過程を体外で解析できる実験系を確立しました。これらの成果は、哺乳類初期発生に共通する原理と種ごとの多様性の理解を深めるとともに、家畜の体外受精や胚移植技術の高度化にも貢献するものです。

 

1948年(昭和23年)に発足した日本繁殖生物学会は、動物の繁殖に関する基礎から応用まで幅広い研究領域を対象とし、我が国の繁殖生物学の発展を長年にわたり支えてきた学術団体です。発生学、生殖生理学、発生工学、畜産学、獣医学など多様な分野の研究者が所属しています。学術賞は、繁殖生物学の基礎または応用研究において顕著な研究成果を挙げ、同分野の発展に大きく貢献した研究者に授与される賞です。

 

受賞講演
賞状と記念盾