農学研究院 渡部敏裕 准教授(作物栄養学研究室)が日本土壌肥料学会2026年度東北大会にて第71回(2026年度)日本土壌肥料学会賞を受賞

2026年9月8日~10日に福島市にて日本土壌肥料学会2026年度東北大会が開催され、農学研究院 渡部敏裕 准教授が 第71回(2026年度)日本土壌肥料学会賞を受賞しました。

受賞に係る発表演題と概要は以下のとおりです。

 

発表演題:
植物の元素集積特性とその多様性に関する研究

発表概要:
本受賞は、植物が土壌から吸収・集積する多様な元素の集積特性とその多様性を明らかにした一連の研究に対するものです。強酸性土壌に適応したアルミニウム(Al)集積植物Melastomaについて、Alの吸収・輸送・蓄積の機構を解明し、Al集積が鉄過剰害の回避に必須であることを示しました。また、Al集積植物の系統的分布を解析するとともに、カドミウム、ヒ素、ナトリウムなどの集積特性と制御技術を研究しました。さらに、多元素を網羅的に解析するイオノミクスを展開し、葉の元素組成が環境だけでなく系統や生態的特性にも依存することを示しました。また、長期施肥試験圃場や多数の野菜品種の解析を通じて、これらの知見を農学的課題へ応用しました。

 

日本土壌肥料学会は、食料の生産に深く関係している土壌学、肥料学、植物栄養学の近代的な理論と技術体系を構築することを目的として、1927年に設立された学術団体です。以来、国土資源の保全に関連する環境科学の分野なども取り込んで発展を重ね、現在では約2,200名の会員を擁し、研究活動や技術開発の範囲を広げてきました。「日本土壌肥料学会賞」は、本会正会員にして、土壌・肥料・植物栄養学及びこれらに関連する環境科学に関する顕著な業績をあげた者に授与するものです。

 

受賞した渡部敏裕准教授