農学院生命フロンティアコース博士課程2年の齋藤隼さん(遺伝繁殖学研究室)が日本繁殖生物学会優秀発表賞を受賞

 2023年9月27日に神戸大学農学部で開催された第116回日本繁殖生物学会において、農学院生命フロンティアコース博士課程2年の齋藤隼さん(遺伝繁殖学研究室)が日本繁殖生物学会優秀発表賞を受賞しました。
 1948年(昭和23年)に発足した日本繁殖生物学会は、家畜、飼育動物、野生動物などを主とした動物の繁殖に関する学術研究の振興、ならびにその成果の普及を図ることを目的とした歴史ある学会です。

発表演題は以下の通りです。
「ウシ胚内部細胞塊における転写共役因子YAP1の細胞内局在とその意義」
○齋藤 隼1、西山 洸司1、柳川 洋二郎2、唄 花子1、高橋 昌志1、川原 学1
 
1北大院農、2北大院獣)

 我が国の主要家畜であるウシの生産には正常に発生する初期胚の効率的な作製が不可欠となりますが、今回の研究発表はYAP1という遺伝子発現調節に関わる分子のウシ初期胚細胞分化における新たな役割を示すものであり、初期胚細胞分化機構の理解を深めるとともにウシ繁殖技術の発展に寄与する可能性があります。

受賞した齋藤隼さん(中央)