農学院環境フロンティアコース奥田裕紀さんが日本森林技術協会の学生森林技術研究論文コンテストにおいて林野庁長官賞を受賞

第33回学生森林技術研究論文コンテストにおいて、農学院環境フロンティアコース修⼠課程1年の奥田裕紀さん(木材工学研究室)が林野庁長官賞を受賞しました。

一般社団法人日本森林技術協会では、森林技術の研究の推進を図るとともに、若い森林技術者育成のため、大学に在学する学部学生を対象として、森林・林業に関する研究論文を募集し、優秀な者に対して表彰を行っています。林野庁長官賞は、最高位賞であり、奥田さんの今後の活躍が⼤いに期待されます。令和5年6月30日に開催された受賞式では、織田林野庁長官から表彰状と副賞が授与されました。

論文題目 「曲げ加工が木材の変形性能に及ぼす効果」

家具等への広葉樹材の用途を広げるために、木材に「曲がりやすい」という機能を付与しようとした研究です。その手法は、木材の伝統的な曲げ加工技術であるトーネット法*により木材を曲げることで材内部に縦圧縮を生じさせ、これを通直に戻すだけの工程で、変形性能を向上させた「曲がりやすい木材」にすることに成功しました。

*トーネット法:木材を曲げるときに薄い鉄板を木材の引張側に当てて一緒に曲げることで、木材を破壊せずに曲げる技術

織田林野庁長官と受賞した奥田裕紀さん