農学院生産フロンティアコース矢辺秀茂さん(食品加工工学研究室・修士課程2年)がICPMF12においてICFMH Research Paper Award を受賞

 22023年6月13日〜16日に札幌市、北海道大学学術交流会館にて開催された12th International Conference on Predictive Modelling in Food (ICPMF12) において、矢辺秀茂さん(食品加工工学研究室・修士課程2年)がICFMH Research Paper Awardを受賞しました。この賞はポスドクを含む若手研究者の発表の中から、研究内容およびポスタープレゼンテーションの評価が最も高かった一名だけに授与されるものです。

発表演題
◯Hidemoto Yabe, Hiroki Abe, Kento Koyama, Shigenobu Koseki, “How do the survival kinetics of cross-contaminated foodborne bacteria differ in ground meat during thermal inactivation process?”

受賞の対象となった研究テーマ:
細菌性食中毒のリスクを高める要因の一つに、食品の流通経路あるいは製造工程などにおいて、何らかの原因で食品に食中毒細菌が二次的に汚染する、いわゆる「交差汚染」が考えられている。このような過程では食中毒細菌は乾燥や低温等の環境ストレスに曝露されることになるが、食中毒細菌の耐熱性等のストレス耐性が変化する可能性がある。本研究では、各種食中毒細菌を対象として、環境ストレスへの曝露後に食品に交差汚染するという食中毒事故の実態に近い実験系を構築し、食品に移行した細菌の死滅挙動を明らかにするとともに、加熱処理過程での死滅予測を可能とするシミュレーション手法を開発した。

矢辺さん(右から2番目)