農学院生命フロンティアコースの都築玄武さん(生物有機化学研究室)が植物化学調節学会第57回大会にて優秀発表賞を受賞

 2022年11月25日~27日に福井県立大学永平寺キャンパスにて開催された植物化学調節学会第57回大会において、農学院農学専攻生命フロンティアコースの都築玄武さん (修士課程1年、生物有機化学研究室)が優秀発表賞を受賞しました。

 植物化学調節学会は、植物の化学調節に関する科学ならびに技術の発展に貢献することを主な目的とする学術団体です。福井県立大学で開催された第57回大会では、登壇者が学会の学生会員、または当会正会員の博士研究員等である一般講演75件を対象に、優秀発表賞が6件選ばれました。

発表演題:
「空気伝搬のジャスモン酸類縁体がゼニゴケのジャスモン酸生合成に与える影響の解明」
〇都築 玄武、井上 史朗、北岡 直樹、松浦 英幸 (北大院・農)

発表概要:
陸上植物の祖先の特徴を持つ苔類に属するゼニゴケを研究対象とし、植物ホルモンの一種であるジャスモン酸、および、その予想生合成中間体のメチルエステルの安定同位体標識体を空気伝播処理し、処理後の植物体における関連化合物を定量分析しました。その結果、処理後の植物において内生の非標識ジャスモン酸の増加を確認し、ゼニゴケが植物ホルモンの一種であるジャスモン酸を生合成している確証を得ました。加えて、高等植物において補助的な生合成経路で、ゼニゴケがジャスモン酸を生合成していることを支持する結果を得ました。

受賞した都築さん