農学部の丹愛佳さん(生物有機化学研究室)が令和4年度 日本農芸化学会北海道支部学術講演会にて優秀発表賞を受賞

 2022年12月10日~11日に北海道大学にて開催された令和4年度 日本農芸化学会北海道支部学術講演会において、農学部生物機能化学科の丹愛佳さん (学部4年、生物有機化学研究室)が優秀発表賞を受賞しました。

 日本農芸化学会は、農芸化学分野の基礎及び応用研究の進歩を図り、それを通じて科学、技術、文化の発展に寄与することにより人類の福祉の向上に資することを目的として、1924年に設立された学術団体です。優秀発表賞は、優れた一般講演を行った発表者に授与される賞です。

発表演題:
「光学活性なジャスモン酸誘導体の合成とバレイショ塊茎形成誘導における構造活性相関」
○丹愛佳、北岡 直樹、松浦 英幸

発表概要:
植物ホルモンの一種であるジャスモン酸類は、馬鈴薯の塊茎形成誘導活性を有することが明らかとなっています。本研究では、ジャスモン酸類の立体化学に注目し化学合成した数種類の類縁体の生物活性を調べました。その結果、馬鈴薯塊茎活性を示す立体構造が、既知のジャスモン酸受容体と異なっていることを明らかにし、馬鈴薯塊茎形成においてはジャスモン酸類が未知の受容体によって受容されていることを示唆する結果を得ました。

受賞した丹さん