農学院環境フロンティアコース土壌学研究室 三原州人さんが日本土壌肥料学会2022年度東京大会で若手口頭発表優秀賞を受賞

 日本土壌肥料学会2022年度東京大会(2022年9月13日~15日)において、農学院環境フロンティアコース土壌学研究室の三原州人さん(博士2年)が若手口頭発表優秀賞を受賞しました。

 日本土壌肥料学会2022年度東京では、若手研究者による研究活動の奨励を目的として若手研究者による口頭発表優秀賞を設けています。本年度は東京農業大学にて3年ぶりに現地開催となりました。発表の内容や議論等に基づく審査の結果、若手発表者から選ばれた10件の受賞の1つに選ばれました。三原さんの今後の活躍が期待されます。

発表演題:
「凍土中の透水プロセスが小雪寒冷地域の流域水循環に与える影響」
○三原州人・倉持寛太・当真要・波多野隆介

準分布型水文モデルSoil and Water Assessment Tool (SWAT)に凍結融解に関する水移動プロセスモデルを組み込み、北海道常呂川流域でモデル精度の検証を行いました。修正されたSWATモデルでは土壌の温度が実測値とよく合うようになり、それにより融雪期の土壌水の下方浸透量が従来のモデルによる推定値より多くなりました。このことから、土壌凍結・融解による土壌中の水の移動は少雪寒冷地の流域レベルの水循環の推定に大きく影響する可能性が示されました。

三原州人さん