寄附講座「北海道ワインのヌーヴェルヴァーグ研究室」を開設します。
大学院農学研究院では、令和3年4月1日付けで、北海道ワイン教育研究拠点設置に向けた寄附講座「北海道ワインのヌーヴェルヴァーグ研究室」を開設します。
これに先立ち、2月26日(金)に、北海道庁本庁舎(北3西6)において、共同記者発表を開催しました。
記者発表では、本学と寄附者との仲介役を担った北海道を代表して 鈴木直道 北海道知事から、道産ワインを取り巻く近年の状況や、寄附講座設置に寄せる期待について述べられました。続いて、本学を代表して 寳金清博 総長から、本寄附講座設置の背景、特にナパ・ヴァレーとカリフォルニア大学デービス校との強い地域連携のような、ワイン教育研究拠点の構築の必要性、また本学における位置づけや、道内のワイン産業や農業への波及効果をもたらすことへの期待、寄附者への謝意が述べられました。



次いで、本学 西邑隆徳 農学研究院長より寄附講座「北海道ワインのヌーヴェルヴァーグ研究室」の概要が紹介されました。設置は2021年4月から2024年3月までの3年間で、兼任教授1名と特任准教授1名に加え、国内外から招へいした教員により教育研究を推進する体制となっており、教育・人材育成面では、道の委託事業である「北海道ワインアカデミー」のより一層の充実や本学学生向けの大学院共通講義の開講、オープンセミナーや食育プログラムの開催、社会人向けの「履修証明プログラム」の開設を目指します。研究面では教員の専門分野の先進的研究を展開し、招へい教員・学内外の研究者と連携した学際的・融合的研究プロジェクトの推進、主催シンポジウムの開催による先進的研究成果の発信に取り組んでいきます。さらに、リーダー人材育成のためのワイン学位プログラムの開設、スマート農業など先進の技術を取り入れたワイン生産技術開発、ワイン生産者・研究者・消費者(市民)が交流できるカフェの設置などによる地域交流など、その教育研究拠点となる北海道ワイン教育研究センターの設置に向けた構想について説明を行いました。
寄附者から寄せられたコメントからは、本寄附講座を通じた産学官連携により、観光事業や農業への波及、データベース構築によるマーケティング、流通の構築、食育などにより、北海道が名実ともにワインの銘醸地へなることへの期待が伺えました。
