北海道大学と古河電気工業株式会社が産業創出講座を開設~農学・獣医学・工学・医学の融合による社会イノベーションの推進~
2020-02-12
国立大学法人北海道大学と古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区丸の内2丁目2番3号、代表取締役社長:小林敬一)は、北海道大学大学院農学研究院に産業創出講座を開設します。本学の学術的知見と古河電気工業株式会社のコア技術の融合により革新的な研究の機会創出を促進し、社会問題の解決に寄与する基盤技術の創出・イノベーション人材の育成を目指します。 |
背景
産業創出講座は、本学と民間等外部の機関が共通の課題について一定期間継続的な共同研究を実施することにより、社会的に高い付加価値を持つ産業を創出し、社会イノベーションを推進することを目的とする制度です。古河電気工業は、安心、安全、快適な生活を実現するため、情報、エネルギー、モビリティの社会基盤技術を中心とした事業を展開しており、今後はさらに社会課題の解決に向けた製品開発に取り組んでいます。本取り組みに関連して、3年前より本学が掲げるフードバレー構想のもと、北海道大学ロバスト農林水産工学科学技術先導研究会プロジェクトに同社は参加しており、研究成果を社会に還元する仕組みづくりのために、産業創出講座の開設についても協議を進めてきました。
概要
- 講座名:アグリメディカル講座
- 研究目的:本学の持つ農学、獣医学、医学の知見、さらに牛舎、農場という設備を活かして、本学の学術的知見と古河電気工業のコア技術とを融合させ、新技術を育成することで社会イノベーションを推進することを目的とします。
- 研究実施場所:北海道大学大学院農学研究院および古河電気工業株式会社研究開発本部
- 研究期間:2020年4月1日から2022年3月31日まで
内容
今回開設する産業創出講座では、古河電気工業が長年にわたり培ってきたメタル・ポリマーの独自の素材力やフォトニクス・高周波で培った微細表面加工技術と安定的な生産、解析基盤技術を本学が精力的に研究を進めている農学・獣医学・医学分野の融合技術と組み合わせることで、新規産業創出を目指したイノベーションを加速させます。さらに、本講座を通じて分野を超えて柔軟に技術を扱える人材の育成を目指します。本講座の成果として、社会課題の解決に寄与できる新たな基盤技術の創出・イノベーション人材の育成が期待されます。
- 調印式の様子
【お問い合わせ先】
北海道大学農学・食資源学事務部
庶務担当 小倉健二、山内好子
TEL 011-706-2420
E-mail: shomu@agr.hokudai.ac.jp