農学研究院長、農学研究院副研究院長、国際食資源学院長、ほか教員1名がシンガポール国立大学理学部を訪問しました。

 平成30年12月20日に、横田 篤農学研究院長、西邑隆徳農学研究院副研究院長、井上京国際食資源学院長、岩渕和則農学研究院教授がシンガポールのシンガポール国立大学(NUS)理学部を表敬訪問し、理学部副学部長のChew Fook Tim先生、Lai Yee Hing先生らと面談しました。面談終了後に開催されたNUS理学部主催夕食会には理学部長のShen Zuowei先生も出席されました。

 農学部・農学院・国際食資源学院はNUS理学部と連携し、サマープログラム「Joint Summer Programme in Japan and Singapore」を実施しています。このプログラムは、約10日間の現地開催プログラムとその準備・予習である数日間のE-learningをそれぞれシンガポールと札幌で行うように構成されたシャトルプログラムです。内容としては、地理、歴史、気候などの環境条件を元に地域に積み重ねられた文化であり産業である農業を再度見つめ直し、文化的背景の異なる国同士が食料生産、加工や流通技術などを学び、農業や食への総合的な理解を相互に深め、グローバル化時代における農業のあり方を考えるものとなっています。初回となる平成30年7月実施のプログラムには農学部・農学院・国際食資源学院の学生10名とNUS理学部の学生6名が参加し、両国の事情を比較しながら農業や食についての理解を深めました。

 このたびの面談では、まず横田農学研究院長から、サマープログラム実施への協力のお礼を述べた後、農学部・農学院・農学研究院および北海道大学の紹介を行い、更に農学院の英語特別コースについても説明しました。続いて、平成30年実施分プログラムの振り返りと、次回のサマープログラム実施に向けた意見交換を行いました。最後に、Chew Fook Tim先生よりNUS理学部の活動戦略についてご紹介いただきました。NUS理学部と農学研究院は2年程前よりサマープログラムに関する打合せを開始し、平成30年4月に部局間交流協定を締結して7月の実施に至りましたが、それぞれの大学組織全体について紹介しあうのは今回が初めてだったため、互いの大学を知る良い機会となりました。

 次回のサマープログラムは、平成31年(2019年)8月に札幌において、同年12月にシンガポールにおいて、それぞれプログラムを実施することが決定しています。また、農学部・農学院・国際食資源学院とNUS理学部からそれぞれ約10名が参加する見込みです。

 今回の訪問により、両校のますますの交流・連携が期待されます。

理学部副学部長のChew先生への表敬訪問
(左:Chew NUS理学部副学部長、右:本研究院横田研究院長)
面談での意見交換の様子
面談参加者の集合写真。
左から、西邑副研究院長、Lai先生、横田研究院長、Chew副学部長、井上学院長、岩渕教授