阿部 純教授(植物遺伝資源学研究室)が日本育種学会学会賞を受賞

阿部 純教授(植物遺伝資源学研究室)が平成29年度日本育種学会学会賞を以下の業績で受賞しました。
この賞は,日本育種学会で毎年育種学に関する研究において顕著な業績をあげられた方に贈呈されます。

業績: 遺伝資源を利用したダイズの開花および伸育性に関する分子遺伝学的研究

ダイズの有限伸育性(dt1)遺伝子ならびに開花遺伝子E4,E9の同定と機能解析を行い,シロイヌナズナのFT遺伝子オソログのダイズの開花期における品種分化に果たした役割を明らかにした。これらの研究は長年にわたって実施してきたダイズ遺伝資源の探索・収集・整備を基盤として実施されたものであり,ダイズにおける伸育性および開花制御の分子機構の理解に大きく貢献した。また,ダイズの遺伝資源の利用による適応性および収量性向上育種の有用性を示した点が高く評価できることから,今回の受賞に至った。