増田 税名誉教授(植物病原学研究室)が2026年度日本農学賞・読売農学賞を受賞
2026年2月7日に東京大学で日本農学賞選考会が行われ、北海道大学名誉教授の増田 税先生(前 植物病原学研究室教授)が2026年度日本農学賞・読売農学賞を受賞しました。受賞式は日本農学大会に協同して4月上旬に行われる予定です。
評価された業績の概要は以下のとおりです。
業績タイトル:
キュウリモザイクウイルス・宿主・ベクター間の攻防に関する分子生物学的研究と応用
業績の概要:
キュウリモザイクウイルスのYサテライトRNA(Y-sat)がタバコを黄化させる分子メカニズムを解明し、さらに、ウイルスを媒介するアブラムシがその黄化タバコに誘引されることや、Y-satがアブラムシの翅形成を促進することを実証し、ウイルスに寄生するRNAの巧みな生存戦略を明らかにしました。また、Y-satがアブラムシの翅形成を促すメカニズムを逆手にとり、アブラムシの移動を阻害し周囲へのウイルス伝搬を防ぐRNA農薬設計を提案しました。RNA農薬は、農水省「みどりの食料システム戦略」において化学農薬の代替として期待される技術です。基礎研究から得られた知見を活かし、アブラムシ媒介性のウイルス病防除に有効な新戦略を提案するという応用展開までつなげました。
日本農学会は農学系学協会の集合体で、現在、54の学協会が会員となっています。日本農学賞は、日本農学会の前身である農学会が大正14年から始めた顕彰事業であり、昭和17年に日本農学賞と名前を変え、今日まで続いています。昭和39年からは、日本農学賞授与者は、読売新聞社が授与する読売農学賞に推薦されています。日本農学賞は、農学分野で最も歴史が深く、日本の農学研究者にとって最高の栄誉ある賞です。
日本農学会HP
https://www.ajass.jp/30_10.html
