農学部生物機能化学科4年の山川 佳乃さん (生物化学研究室) が令和6年度日本応用糖質科学会北海道支部講演会において優秀発表賞を受賞

 2025年2月3日 (月) に北海道大学学術交流会館で開催された令和6年度日本応用糖質科学会北海道支部講演会において、農学部生物機能化学科4年の山川佳乃さん (生物化学研究室) が優秀発表賞を受賞しました。

受賞にかかる発表演題と発表内容は以下のとおりです。

 

発表演題
ショ糖を利用したATP再生反応のManβ1-4Glc合成への応用
(〇山川佳乃、泉しずく、太田智也、佐分利亘、森 春英;北大農、北大院農)

Manβ1-4Glc (MG) はマンノオリゴ糖様の機能性が期待される糖質です。単糖を出発物質とした2段の酵素反応によって試験管内で容易に合成できます。しかし、本法はATPを消費する方法であるため、実用的な合成には適しません。本発表は、スクロースを利用したATP再生反応を組合せることにより、高価な出発材料を使うことなくMGをワンポットで高収率で合成できることを実証したものです。

 

 日本応用糖質科学会は、澱粉など各種糖質の科学と関連する酵素科学およびそれらの応用を産官学で進める学会です。1952年に澱粉工業学会として発足して以来、対象を拡大しながら各種糖質の実用化などを支えています。本学会北海道支部の優秀発表賞は、支部講演会の一般発表において優れた発表を行った若手研究者に授与されます。今回は発表10件のうち1課題にのみ授与されました。

 

受賞した山川 佳乃さん