農学院生産フロンティアコース博士課程2年の藤木卓巳さんが2024年11月3~4日に琉球大学千原キャンパスで開催された園芸学会令和6年度秋季大会において若手優秀発表賞を受賞
2025-01-23
2024年11月3~ 4日に琉球大学千原キャンパス(沖縄県西原町)で開催された園芸学会令和6年度秋季大会において、農学院農学専攻生産フロンティアコース博士課程2年の藤木卓巳さんが若手優秀発表賞を受賞しました。
受賞にかかる発表演題と発表内容は以下のとおりです。
MALDI-TOF qMSI で可視化した四季成り性イチゴ‘すずあかね’果実における糖および有機酸分布の果実成熟に伴う推移(○藤木卓巳・実山 豊・鈴木 卓,北海道大院農)
イチゴ果実に含まれる糖および有機酸は食味を左右する重要な成分であり、それらの含量だけでなく果実内の分布様式も食味に影響するとされています。藤木さんらは、組織切片中の化合物分布を定量的に可視化できる質量分析イメージング法のMALDI-TOF qMSI技術を用いて、糖及び有機酸分布の果実成熟(緑熟果→白熟果→桃熟果→赤熟果)に伴う推移を調査しました。その結果、完熟した⾚熟果に見られるヘキソース、スクロース及びリンゴ酸の果実内分布の特徴は、緑熟果から⽩熟果に至る段階で形成され、クエン酸のそれは、緑熟果より前の段階で形成されることが明らかになりました。これら知⾒は、果実成熟過程のより深い理解に繋がるとともに、食味の良い果実生産技術への応用が期待されます。
園芸学会は園芸に関する研究及び技術の進歩を図るために1923 年(大正12 年)に創立されました。当該大会では、エントリー数73課題のうち7課題に優秀発表賞が授与されました。
【参考】
令和6年度秋季大会における若手優秀発表賞選考結果について
http://www.jshs.jp/modules/information/index.php?content_id=921
