農学院環境フロンティアコース博士課程3年の小山正登さん(樹木生物学研究室)が10th Pacific Regional Wood Anatomy Conference (第10回太平洋地域木材解剖学会議)においてThe Best Oral Presentationを受賞

 農学院環境フロンティアコース博士課程3年の小山正登さん(樹木生物学研究室)が9/10〜14に旭川市で開催された10th Pacific Regional Wood Anatomy Conference (第10回太平洋地域木材解剖学会議)においてThe Best Oral Presentationを受賞しました。

 当会議はInternational Association of Wood Anatomists (事務局はオランダ・ライデン市)のアジア・オセアニア地域の大会として、前回(インドネシア・バリ島)までは3〜4年毎に開催されていました。今回はCOVID-19のため延期を余儀なくされ、7年ぶりの開催となりました。11カ国から100名あまりの参加者がありました。

発表演題と内容は以下のとおりです。

発表者:Koyama M., Tamai Y., Shigetomi K., Arakawa K., Sano Y.
題 目:”The chemical constitutive defense mechanisms of inner barks of Sorbus commixta against Trametes versicolor”
内 容:北海道で最もポピュラーな街路樹として知られるナナカマドの樹皮組織は、白色腐朽菌のカワラタケに対して極めて強い成長阻害活性を示します。その活性発現の仕組みについて詳細に調べた結果、正常な無傷の組織内では互いに隔離して分布している二次代謝物の一種と加水分解酵素が、組織の損傷時に接触して青酸ガスを生じることによるものであることを明らかにしました。

 

受賞した小山正登さん