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第67回時計台サロン「農学部に聞いてみよう」開催
北海道大学農学部・農学院・農学研究院では、札幌市時計台(正式名:旧札幌農学校演武場)において、時計台サロンを開催しています。
札幌農学校演武場は、札幌農学校初代教頭クラーク博士が発案し、2代教頭ウィリアム・ホイラーが基本構想図を作り、開拓使工業局安田喜幸が設計監督した木造建築で、ここから新渡戸稲造、内村鑑三をはじめ多くの卒業生が旅立ちました。
札幌農学校は現在の北大農学部です。私たちが受け継いできた札幌農学校の伝統をふたたび現在に甦らせるべく、その精神を受け継いだ著名な卒業生や現役の教育・研究者の講演を、広く市民の皆さんに公開することにしました。
現在は、200万都市札幌の真ん中に位置する時計台です。北海道大学に脈々と流れる精神を感じとっていただき、21世紀の未来を考える場としたいと考えております。
第67回として、2月14日(水)18時から『時計台サロン「農学部に聞いてみよう」』を札幌市時計台ホールで開催いたします。事前の申し込みは不要で、入場無料です。
ぜひ皆様お誘い合わせのうえご参加ください。
なお、次回以降についても、このホームページでご案内いたしますので、どうぞご参照ください。
第67回テーマ「アジア稲作と水」
アジアの農村における稲作と水管理について、冠水耐性稲の普及と水利制度から報告いたします。ひとつめは、南アジアを中心に、近年、普及しつつある冠水耐性稲について、SUB1と呼ばれる遺伝子が導入されたことで、数日間から最大2週間程度の冠水であれば、収量に与える影響を最小限に抑えることができます。これまで洪水が頻発してきた低湿地や水アクセスの悪い地域に普及するのか、ネパールでの様子を紹介します。一方、インドネシアには、水利権の所有者をオークションという非常にユニークな方法で決めている地域があり、オークションの目的やそれに至った経緯、背景を報告します。いずれもアジアの稲作地帯における水管理にまつわる知恵と新品種の可能性を、現地調査をもとにご紹介いたします。
講義1 「ネパール・洪水耐性稲の普及」
北海道大学大学院農学研究院准教授 齋藤 陽子 氏
講義2 「インドネシア・水路改良資金の調達」
酪農学園大学循環農学類講師 毛利 泰大 氏
司会:北海道大学大学院農学研究院教授 板橋 衛 氏
ご興味のある方は是非ご参加ください!
※内容は多少変更になる可能性がございます。