2024年
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第68回時計台サロン「農学部に聞いてみよう」開催

 北海道大学農学部・農学院・農学研究院では、札幌市時計台(正式名:旧札幌農学校演武場)において、時計台サロンを開催しています。
 札幌農学校演武場は、札幌農学校初代教頭クラーク博士が発案し、2代教頭ウィリアム・ホイラーが基本構想図を作り、開拓使工業局安田喜幸が設計監督した木造建築で、ここから新渡戸稲造、内村鑑三をはじめ多くの卒業生が旅立ちました。

 札幌農学校は現在の北大農学部です。私たちが受け継いできた札幌農学校の伝統をふたたび現在に甦らせるべく、その精神を受け継いだ著名な卒業生や現役の教育・研究者の講演を、広く市民の皆さんに公開することにしました。
 現在は、200万都市札幌の真ん中に位置する時計台です。北海道大学に脈々と流れる精神を感じとっていただき、21世紀の未来を考える場としたいと考えております。

 第68回として、4月18日(木)18時から『時計台サロン「農学部に聞いてみよう」』を札幌市時計台ホールで開催いたします。事前の申し込みは不要で、入場無料です。

 そして、令和6年度から”皆勤賞”が復活します!令和6年度すべての時計台サロンに出席された方には、
皆勤賞を授与しますので、ぜひ皆様お誘い合わせのうえご参加ください。

 なお、次回以降についても、このホームページでご案内いたしますので、どうぞご参照ください。

第68回テーマ「最新やさい図鑑」

 スーパーに並ぶ野菜の多くは「ピーマン」「ダイコン」などと作物名で売られていて、品種名の記載はほとんどありません。しかし野菜の新しい品種を世に出す努力は常に行われています。この企画では野菜について例を挙げながら、その来歴や品種改良について紹介します。※内容は多少変更になる可能性がございます。

 講義1 「ビーツの歴史」
 北海道大学大学院農学研究院教授 久保 友彦 氏

 ビーツはボルシチやサラダに使われる根菜です。ビーツの仲間はヨーロッパの海岸を中心に分布しており、そうした植物からビーツが誕生したと考えられています。この講演ではビーツの仲間を紹介しながら、ビーツの歴史についてお話ししたいと思います。

 講義2 「野菜品種ができるまで」
 タキイ種苗株式会社長沼研究農場野菜Gチーフ 鈴木 良平 氏

近年、夏の気温上昇による野菜の供給不足により価格上昇がニュースでたびたび取り上げられるようになりました。健康的な食生活を支えるために野菜の安定供給が必要です。様々な環境に対するストレス耐性、病害への抵抗性、収穫作業の効率化など野菜が安定供給できるように皆さんが普段目にする野菜たちは絶え間なく改良が続けられています。その実例など紹介しながら品種開発の仕事についてお話しいたします。

 司会:北海道大学大学院農学研究院准教授 小野寺 康之 氏