農学研究院 鈴木 栞 助教(木材化学研究室)が2026年度高分子研究奨励賞を受賞
農学研究院の鈴木 栞 助教(木材化学研究室)が公益社団法人高分子学会による2026年度高分子研究奨励賞を受賞しました。
受賞題目と概要は以下のとおりです。
受賞題目: リグノセルロースおよび多糖類の均一系化学修飾と成形加工
(Homogeneous Chemical Modification and Processing of Lignocellulose and Polysaccharides)
概要: 本研究は、木本・草本バイオマス(リグノセルロース)や多糖類を対象に、イオン液体を溶媒および触媒として活用した均一系エステル交換反応プロセスと成形加工技術の開発に取り組んだものです。この手法により、従来の不均一系反応では制御が難しかったエステル基の置換度や反応選択性を精密に制御することが可能となり、新規バイオマスプラスチックの材料設計に向けた指針が示されました。さらに、結合様式や結晶構造の異なる多糖類(グルカン)およびそのエステル誘導体を対象として、繊維加工技術の開発と構造-物性相関の解明にも取り組み、高性能・高機能な生分解性バイオマス繊維の合成・成形加工技術の確立に貢献しました。これらの成果はバイオマス由来高分子材料の発展に寄与するものであり、低炭素社会の実現を支える基礎・基盤研究として評価されました。
公益社団法人高分子学会は、高分子に関する科学および技術の基礎的研究とその応用の進歩、ならびに学術文化の発展と人材育成を通じて社会の発展に寄与することを目的とする学術団体です。会員数は約8,000名にのぼり、電気・電子・情報・バイオ・医療・輸送・建築・宇宙など幅広い分野の研究者・技術者によって構成されています。
<参考> 高分子学会ホームページ
https://www.spsj.or.jp/index.html
