農学院生命フロンティアコース修士課程1年の石井礼香さん(食品機能化学研究室)が第21回日本食品免疫学会学術大会にてポスター賞を受賞

2025年10月2~3日にタワーホール船堀(東京都)で開催された第21回日本食品免疫学会学術大会において、農学院生命フロンティアコース修士課程1年の石井礼香さん(食品機能化学研究室)がポスター賞を受賞しました(53演題中5演題が受賞)。

 

発表演題:
「アネキシンA10遺伝子欠損が腸管上皮のタイトジャンクションに及ぼす影響」
石井 礼香1、逢坂 文那1、田邊 宏基2、園山 慶1(1 北大院農、2 名寄市大)

発表概要:
アネキシンA10は、小腸パイエル板の濾胞上皮M細胞に特異的に発現するが、その生理機能は明らかではない。演者らはこれまでに、Anxa10遺伝子ノックアウトマウスでは野生型マウスと比較してパイエル板における抗原取り込みが増加し、全身的な免疫応答が亢進することを示してきた。本研究では、このことにパイエル板濾胞上皮の密着結合が関与するか否かを調べた。密着結合を構成するタンパク質群の遺伝子発現およびタンパク質発現を比較した結果、Anxa10遺伝子ノックアウトマウスではclaudin1およびclaudin4のタンパク質発現レベルが野生型マウスよりも低いことを見出し、Anxa10遺伝子欠損による密着結合の健全性の低下が抗原取り込みの増加に寄与することを提案した。

 

日本食品免疫学会は、食品免疫学を新しい科学分野として確立し、その関連分野を進歩発展させることにより国民の健康維持増進に貢献することを目的として、2004年に設立されました。

日本食品免疫学会ホームページ
https://www.jafi.jp/

受賞した石井礼香さん