農学院生命フロンティアコース修士課程1年の樋野優子さん(微生物生理学研究室)が日本乳酸菌学会2024年度大会において若手優秀発表賞を受賞

 2024年7月19日・20日に相模原市の麻布大学百周年記念ホールで開催された日本乳酸菌学会2024年度大会において、農学院生命フロンティアコース・微生物生理学研究室 修士1年の樋野 優子さんが、35歳以下の若手研究者の中から選ばれる「若手優秀発表賞」を受賞しました。
 日本の乳酸菌・腸内細菌研究を牽引する同学会の年次大会において、ポスドクや企業の研究員を含む若手研究者の中から若手優秀発表賞に選出されたことは、高く評価できます。

 発表演題と内容は以下のとおりです。

発表者:樋野優子、難波有希、宮下聖也、前田智也、吹谷 智
題目:Bifidobacterium longum subsp. longumの1-Kestose代謝メカニズムの解明に向けた関連遺伝子群の機能解析
内容:腸内でのビフィズス菌の増殖をサポートするオリゴ糖である1-ケストースを、ビフィズス菌が代謝するメカニズムを解明することを目的とした研究です。分子遺伝学的な手法で選抜された2つの遺伝子について、遺伝子を失った変異株を構築し、その機能を野生型株と比較した結果、これらの遺伝子の産物が、それぞれ1-ケストースの細胞への取り込みと、1-ケストース代謝に関わる遺伝子の発現の制御を担っていることを明らかにしました。

 

受賞した樋野優子さん