農学院生命フロンティアコース細胞組織生物学研究室の奥村崚太さん(修士課程1年)が第65回日本食肉科学会大会において若手優秀発表賞を受賞

 2024年6月22日に北里大学獣医学部十和田キャンパスで開催された第65回日本食肉科学会大会において、農学院生命フロンティアコース細胞組織生物学研究室の奥村 崚太さん(修士課程1年)が「若手優秀発表賞」を受賞しました。
 日本食肉科学会は、食肉に関わる分野について広く学界・業界・関連副資材関係者がお互いの研鑽の場として、学術と産業の発展を目指し、食肉に関する学術ならびに産業の益々の振興を図ることを目的としています。
 当該大会では、若手研究者9題の発表の中から3題の発表が若手優秀発表賞として選出されました。

 

 受賞にかかる発表演題と内容は以下のとおりです。

 

「食肉中の亜鉛プロトポルフィリンIX形成における脱鉄および亜鉛挿入へのフェロケラターゼの寄与に関する研究」
○奥村崚太・早川 徹・玖村 朗人・若松 純一(北大院農)

奥村さんは、発色剤無添加の非加熱食肉製品の鮮赤色の色調に寄与する亜鉛プロトポルフィリンIXの形成機構の解明の研究を行っており、形成に寄与していると考えられている食肉中の酵素フェロケラターゼが、生体での類似作用であるプロトポルフィリンIXへの亜鉛の挿入ではなく、ヘムからの脱鉄に寄与していることを示しました。亜鉛プロトポルフィリンIXの形成機構の解明は、発色剤を使用しないで好ましい色調の食肉製品の製造に役立つと研究として注目されています。

 

受賞した奥村 崚太さん