スマート農業教育研究センター開所式を挙行

 農学研究院と北方生物圏フィールド科学センターは、スマート農業の教育・研究を通して持続的社会の実現を目指し、スマート農業教育研究センターを設置し、8月31日に開所式を挙行しました。スマート農業には労働力不足の解消、データによる農作業技術の継承、農産物の品質向上・収量増など数多くのメリットがあり、さらに環境・エネルギー面での持続性確保においても貢献できるため、世界的に研究開発が加速しています。スマート農業教育研究センターのミッションは「学生教育」、「オープンラボ(研究開発)」、「実証フィールド(技術実証)」、「実演展示(社会啓発)」で、スマート農業技術の研究開発や技術実証を通じ、将来のスマート農業を担うリーダー的人材を育てることも大きな狙いです。スマート農業教育研究センターでは、最先端のスマート農業研究を進めるために、NTT東日本にネーミングライツ「ミライ共創Room」を取得いただき、高速大容量通信技術であるローカル5Gが利用できる通信環境を生物生産研究農場の第一農場に整備しました。

 開所式には鈴木直道北海道知事のほか、農業・食品産業技術総合研究機構 久間和生理事長、文部科学省  西條正明大臣官房審議官、農林水産省農林水産技術会議事務局 東野昭浩研究総務官、東日本電信電話株式会社 澁谷直樹代表取締役社長、株式会社クボタ 北尾裕一代表取締役社長らを来賓としてお招きし、北海道内外から約90人の出席がありました。開所式は、寳金総長の挨拶、来賓祝辞、スマート農業教育研究センター概要説明、テープカット、2つのテーマについてトークセッション、ショートプレゼンテーション、そして最後に施設内覧、ポスター展示、ローカル5Gを用いた複数のロボット農機の遠隔監視・操作の実演を行いました。

関連HP:リサーチタイムズ/「スマート農業教育研究センター」開所式を開催

左から、東日本電信電話株式会社 澁谷 直樹 代表取締役社長、株式会社クボタ 北尾 裕一 代表取締役社長、農業・食品産業技術総合研究機構 久間 和生 理事長、文部科学省 西條 正明 大臣官房審議官、農林水産省農林水産技術会議事務局 東野 昭浩 研究総務官、北海道大学 寳金 清博 総長