農学院生命フロンティアコースの大石睦さん(動物機能栄養学研究室)がJRS2023においてBest Oral Presentation Awardを受賞
2023年8月23日〜26日に韓国・ソウル大学にて開催されたThe 13th Joint Symposium on Rumen Metabolism and Physiology (JRS2023) において、農学院生命フロンティアコースの大石睦さん(動物機能栄養学研究室・修士課程2年)がBest Presentation Awardを受賞しました。
発表演題:
“The binding abilities and secretion of intestinal antibodies differ between isotypes in calves”
Mutsumi Oishi, Yutaka Suzuki, Yasuo Kobayashi, Satoshi Koike.
研究内容:
子牛は下痢などの消化器病罹患率が高く、腸内環境を健全に保つことが重要です。粘膜抗体は、腸内細菌の定着や増殖を制御することで腸内環境を維持しますが、子牛における知見は不足しています。本研究では、子牛の腸内において抗体クラスごとに濃度や細菌への結合性の検討を行い、IgAは腸内の恒常性に寄与し、IgGは腸内環境悪化時の防御に関連することを示しました。
Joint Symposium on Rumen Metabolism & Physiologyは日本、韓国及び中国の3カ国による合同シンポジウムで、反芻家畜第一胃の機能を中心に家畜の栄養生理に関する研究成果の発表と最新知見の交換を目的に2年に一度開催されます。
Best Oral Presentation Awardは、欧米を中心に本研究分野において世界をリードする招待講演者数名が選考を行ったものであり、評価が高かった学生各国2名ずつに授与されました。