鈴木貴弘助教(細胞組織生物学研究室)ならびに鈴木 裕助教(動物機能栄養学研究室)が2017年度日本畜産学会奨励賞を受賞しました。

 平成29年3月28-29日に神戸大学で開催されました第122回日本畜産学会大会で,本学農学研究院 畜産科学分野 鈴木貴弘助教(細胞組織生物学研究室)ならびに鈴木 裕助教(動物機能栄養学研究室)が2017年度日本畜産学会奨励賞を受賞しました。

 鈴木貴弘助教の受賞対象研究題目は「筋幹細胞分泌因子semaphorin 3A (Sema3A)による筋線維型自律制御機構に関する研究」です。筋衛星細胞が合成・分泌するSema3Aによって新生筋線維のタイプが遅筋型に誘導されることを示して、これまでの定説であった運動神経刺激説とは異なる「筋幹細胞分泌因子Sema3A依存的な筋線維型自律制御機構」を提起した点が学術的に高く評価されました。

 鈴木 裕助教の受賞対象研究題目は「肝臓由来内分泌因子に着目した反芻家畜の代謝調節機構に関する研究」です。肝臓より分泌されるケメリンが仔牛の離乳期や乳牛の周産期といった代謝移行期において糖代謝および脂質代謝を制御すること、またこのような「代謝器官である肝臓が積極的に全身の代謝を制御するヘパトカイン内分泌系」がウシの生産形質に影響を与えるという新たな代謝内分泌システムの一端を明らかにした点が学術的に高く評価されました。