農学部森林科学科(卒業生)の羽鳥健太郎さん、農学院環境フロンティアコース修士課程2年の重野真修さん(生態系管理学研究室)が第57回(2026年)が日本緑化工学会大会にて優秀ポスター賞を受賞
2026年9月1日~3日に帯広畜産大学(帯広市)にて開催された第57回(2026年)日本緑化工学会大会において、農学部森林科学科(卒業生)の羽鳥健太郎さんら、農学院環境フロンティアコース修士課程2年の重野真修さん(生態系管理学研究室)らが優秀ポスター賞を受賞しました。
受賞に係る発表演題と概要は以下のとおりです。
発表演題:
LiDAR SLAM データを用いた都市公園の林分構造と TreM の関係分析
羽鳥健太郎¹ 、石山信雄 ²、笠井美青 ²、森本淳子² (1:北海道大学農学部、2:北海道大学大学院農学研究院)
発表概要:
生物多様性を高める都市公園の基本計画策定にあたり必要な科学的知見が乏しくなっています。本研究では、都市公園の林分構造と包括的な生物多様性の指標である樹木のマイクロハビタット(TreM)の関係を LiDAR SLAM で取得した 3D 点群データから明らかにすることと、具体的な都市公園林分の基本計画を提示することを目的としました。3D 点群データによる林分構造指標と TreM の存在量の関係解析から、胸高断面積合計が大きいほど枯死部関連 TreM が増加し、林冠が閉鎖し樹木が密集するとキツツキ関連 TreM が減少することがわかりました。生物多様性に配慮した都市公園の基本計画として、林冠が閉鎖しない程度に大径木を配置することが有効であると考えられます。
発表演題:
斜面崩壊地におけるレガシーとマットを使用した緑化処理後1年の経過状況
重野真修¹、厚井高志²、桂真也²’³、森本淳子³(1:北海道大学大学院農学院、2:北海道大学広域複合災害研究センター、3:北海道大学大学院農学研究院)
発表概要:
斜面崩壊後に残された攪乱レガシー(以後レガシー)は、土砂移動を防止して植生回復を促進する効果があります。しかし、斜面崩壊地においてはほとんどが裸地であり、レガシーの効果は限定的となります。そこで本研究ではマットを使用して、裸地においてレガシーと同じような環境を人工的に作り出すことを目標に、マット周辺の環境と植生についてレガシーと比較しながらその効果を検証することを目的としました。多重比較の結果、土砂移動量、凍結融解回数、植生量について処理間で有意差はありませんでした。しかしながら、土砂移動と凍結融解に関しては観測方法を変えることで効果がみられる可能性があることや、植生に関しては種組成が処理間で異なっていることが予想されます。
※優秀ポスター賞は、若手研究者による優秀なポスター発表に対して贈られる賞です。
