農学部生物資源科学科4年(受賞当時)の鈴木琉水さん(植物病原学研究室)が令和8年度日本植物病理学会大会にて学生優秀発表賞を受賞
令和8年3月26日(木)〜28日(土)に摂南大学枚方キャンパス(8号館)で開催された令和8年度日本植物病理学会大会において、農学部生物資源科学科4年(受賞当時)の鈴木琉水さんが学生優秀発表賞を受賞し、賞状を授与されました。
受賞に係る発表演題と発表概要は以下のとおりです。
発表演題:
vsiRNA-AGO複合体はin vitroにおいてウイルスゲノムを切断できるのか?vsiRNAおよびデグラドーム解析から得られた知見
鈴木琉水¹、Liang-He Chen²、中原健二¹、Shih-Shun Lin²(¹ 北大農学部/農学研究院 植物病原学研究室、² Laboratory of Plant Molecular Biology & Virology, National Taiwan University)
発表概要:
植物のRNAサイレンシング(抗ウイルス防御機構)では、ウイルス由来のsmall RNA(vsiRNA)とAGOタンパク質の複合体がウイルスRNAを直接切断すると考えられてきましたが、実際の感染条件下での明確な証拠はありませんでした。本研究では、TuMVまたはCMVに感染した植物を用い、small RNAおよびデグラドーム解析、すなわち分解RNA産物の解析を行いました。その結果、vsiRNAによる切断を支持する分解シグナルは検出されず、分解シグナルは正鎖RNAに強く偏っていました。これらの知見は、RNAサイレンシングによる抗ウイルス防御機構が、従来想定されていた「vsiRNAによる直接切断」という単純なモデルとは異なり、はるかに複雑な機構である可能性を示唆しました。
※本研究成果は、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の短期留学支援、北海道大学新渡戸カレッジ、および木村郁夫遺贈記念フロンティア基金による支援を受け、鈴木琉水さんが国立台湾大学(台湾)の Shih-Shun Lin 教授の研究室に留学して遂行した共同研究を通じて得られたものです。
<参考>
日本植物病理学会 授賞ページ
https://www.ppsj.org/act/award/
