学生サークル「ワタリドリ」による人命救助に対し、総長特別表彰が授与されました

農学部3年の赤田隼人さんが代表を務める北海道大学の学生サークル「北大古座川町共育サークル ワタリドリ(以下、ワタドリ)」は、2026年3月15日に和歌山県古座川町で発生した古民家の火災に伴う人命救助の対応が高く評価され、5月13日に総長特別表彰が授与されました。

 

「ワタリドリ」は、2025年9月に結成された学生サークルで、その原点は、和歌山研究林での実習で訪れた古座川町平井地区との出会いにあります。地域の豊かな自然や住民の温かさに触れる中で、「一度の実習で終わらせず、継続的に地域に関わりたい」という学生の主体的な思いから活動が始まりました。主な活動は、長期休暇を利用した現地滞在を通じた生活支援ボランティアで、高齢者宅での草刈りや家屋の片付けなど、日常生活の困りごとを支えることで、地域住民との深い信頼関係を築いています。

 

2026年3月15日、「ワタドリ」の活動拠点近くの民家で火災が発生した際、「ワタリドリ」のメンバーは迅速な対応により人命救助と避難誘導に貢献しました。

メンバーのうち、赤田隼人さん(農学部2年(当時))と西村朋太郎さん(農学部1年(当時))は、火災に見舞われた古民家から高齢の住民を救助しました。日頃の活動を通じて住民一人ひとりの状況を把握していたため、高齢で避難が困難な住民の存在を即座に認識し、迷うことなく救助を実行できたのです。

さらに、火災が周囲へ拡大する中で、メンバーは地域を回って一軒一軒に避難を呼びかけました。普段から築いてきた信頼関係があったからこそ、住民は学生の呼びかけに迅速に応じ、安全な避難行動につながりました。

 

授与式の様子
ワタドリのメンバー、寳金清博 総長(前列右から2人目)、網塚浩 理事・副学長(前列左端)、吉田俊也 北方生物圏フィールド科学センター副センター長(前列右端)、木谷慎一 学務部長(後列左端)