農学院生産フロンティアコース修士課程2年の久野あゆみさん、宜保華香さん(遺伝子制御学研究室)、農学部生物資源科学科4年の山本蒼也さん(植物遺伝資源学研究室)が令和7年度日本育種学会・日本作物学会北海道談話会にて優秀発表賞、奨励賞を受賞
2025年12月6日にオンラインで開催された令和7年度日本育種学会・日本作物学会北海道談話会において、農学院生産フロンティアコース修士課程2年の久野あゆみさん(遺伝子制御学研究室)、農学部生物資源科学科4年の山本蒼也さん(植物遺伝資源学研究室)が優秀発表賞を、農学院生産フロンティアコース修士課程2年の宜保華香さん(遺伝子制御学研究室)が奨励賞を受賞しました。
受賞に係る発表題目と発表内容は以下のとおりです。
<優秀発表賞>
発表題目「テンサイおよび近縁種における種子胚数性の形態形成と制御候補遺伝子の機能解析」
○久野あゆみ1) ・高安佳奈1) ・廣木幸太郎1) ・成寛翼2) ・松平洋明2) ・黒田洋輔2) ・久保友彦1) ・北崎一義1)(1)北大院農・2) 北農研)
テンサイには一つの種子から複数の芽が出るもの(多胚種子)と一つしか芽が出ないもの(単胚種子)があります。その違いは遺伝子によって決められています。本発表では、単胚になるか多胚になるかを決定する遺伝子の候補を報告しました。
発表題目 「北海道の納豆用ダイズ品種・系統を用いた糖含量に関するゲノムワイド関連解析」
〇山本蒼也1)・遠藤亜矢2)・五十嵐秀成3)・白澤健太4)・山口直也5)・山田哲也2)(1)北大農・2)北大院農・3)道総研十勝農試・4)かずさDNA研・5)道総研中央農試)
ダイズ種子に含まれる糖は、納豆の発酵過程において極めて重要な役割を果たします。しかし、これまでの研究では、糖含量に関する知見は主に QTL(量的形質遺伝子座)の特定にとどまり、その制御機構の詳細は十分に解明されていません。そこで本研究では、納豆用ダイズにおける糖含量の向上を目的として、GWAS(ゲノムワイド関連解析)を用い、糖含量を制御する遺伝子の候補領域を探索しました。さらに、追加解析を重ねることで、当該遺伝子の候補領域を 41.6 Mb まで精密に絞り込むことに成功しました。
<奨励賞>
発表題目「テンサイミトコンドリアゲノム編集の可能性と問題点」
○宜保華香1) ・有村慎一2) ・北崎一義1) ・久保友彦1)(1)北大院農・ 2) 東大院農学生命科学)
現在、いくつかの植物種においてミトコンドリアDNAのゲノム編集が試みられています。本発表ではテンサイにおいてゲノム編集が可能かどうかを検証し、技術的にどのような問題があるのかを報告しました。
日本育種学会・日本作物学会北海道談話会は、日本育種学会および日本作物学会を母体とする北海道地区の支部組織であり、育種学・作物学に関する研究の促進とその普及を図るとともに、会員相互の親睦を目的として設立されました。同会では、社会人を含む若手研究者や学生による口頭発表を対象に、審査員の投票により優れた発表を選出し、優秀発表賞および奨励賞を授与しています。今年度は、優秀発表賞および奨励賞がそれぞれ2名ずつ選ばれました。

