農学院環境フロンティアコース修士課程2年の佐藤澄佳さん(流域砂防学研究室)が令和7年度公益社団法人砂防学会研究発表会「長野大会」において若手発表優秀賞を受賞

令和7年度公益社団法人砂防学会研究発表会「長野大会」において、農学院環境フロンティアコース修士課程2年の佐藤澄佳さん(流域砂防学研究室)が若手発表優秀賞を受賞しました。今回の受賞は、令和6年度公益社団法人砂防学会研究発表会「和歌山大会」での受賞に続く2回目の受賞となります。

令和7年6月26日に令和7年度公益社団法人砂防学会研究発表会「長野大会」実行委員会の堤大三委員長(信州大学農学部教授)から表彰状を授与されました。

発表題目「火砕流熱風部の流下に伴う熱伝達の実態と温度低下のメカニズムの解明」

概要:
1991年6月3日に雲仙普賢岳で発生した火砕流の熱風部について、熱風部の火砕流本体部からの分離⇒流下⇒停止の全プロセスでの現地推定温度データを活用した計算を行い、熱風部の流下に伴う温度低下を、エネルギー保存則と乱流境界層内の強制熱対流熱伝達の計算によって物理的に説明することを試みました。その結果、熱風部の温度低下は、周囲の空気の取り込みだけでなく、熱源である熱風部内部の土砂が堆積し、熱風部に含まれる土砂量が減少することも要因であることが示唆されました。

受賞した佐藤澄佳さん