農学院生命フロンティアコースのVera Fitriya Ersalenaさん(生物有機化学研究室 博士後期課程3年)が2025年度日本農芸化学会北海道支部第1回学術講演会において学生優秀発表を受賞
2025-08-14
8月9日に北海道大学農学部にて開催された2025年度日本農芸化学会北海道支部第1回学術講演会において、農学院のVera Fitriya Ersalenaさん(英語特別コース 生物有機化学研究室 博士後期課程3年)が学生優秀発表を受賞しました。
日本農芸化学会は、農芸化学分野の基礎及び応用研究の進歩を図り、それを通じて科学、技術、文化の発展に寄与することにより人類の福祉の向上に資することを目的として、1924年に設立された学術団体です。学生優秀発表賞は、優れた一般講演を行った発表者に授与される賞です。
【参考】日本農芸化学会北海道支部
http://hokkaido.jsbba.or.jp
発表演題:
「Unveiling the presence of jasmonoyl-L-isoleucine in three species of moss belonging to Bryophyte.」
○Vera Fitriya Ersalena, 北岡直樹, 松浦英幸
発表概要:
ジャスモン酸類は植物の防御応答や形態形成に関わる植物ホルモンです。ジャスモン酸の活性型は、種子植物とコケ植物において、それぞれ、jasmonoyl-L-isoleucineとdinor-12-oxophytodienoic acidと考えられています。本研究では、コケ植物蘚類の3種が種子植物における活性型であるjasmonoyl-L-isoleucineを生合成していることを明らかにしました。本研究成果は、ジャスモン酸類の生合成と受容の進化的変遷の解明に繋がることが期待されます。
