農学院環境フロンティアコース修⼠課程2年の小川智之さん(木材工学研究室)が第23回木材工学研究発表会において優秀講演賞を受賞
2025-05-23
第23回木材工学研究発表会において、農学院環境フロンティアコース修⼠課程2年の小川智之さん(木材工学研究室)が優秀講演賞を受賞しました。
令和7年5月19日に開催された受賞式では、土木学会木材工学委員会の吉田雅穂委員長から表彰状と副賞が授与されました。
発表題目 「たわみ振動試験による合板の弾性係数の非破壊測定と試験体形状の影響」
Timoshenko-Goens-Hearmonの回帰法*(TGH法)は製材や集成材などの木質材料の材質評価に用いられてきましたが、試験体の形状によっては測定精度が低下することが報告されています。本研究では、形状(幅と長さの比)を3段階に変化させた構造用合板の弾性係数を、TGH法を用いて評価し、試験体の形状が評価値に与える影響と得られた評価値の妥当性を検討しました。その結果、試験体の幅が長さの8分の1以下であれば、TGH法によって適切な評価値が得られることが示唆されました。
*Timoshenko-Goens-Hearmonの回帰法:複数の曲げ振動の固有振動数から材料の曲げヤング率とせん断弾性係数を非破壊的に評価する手法