2023年
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農学研究院食水土資源グローバルセンター主催 国際シンポジウム「Solutions to address food and environmental problems- Visions for the future of Africa -食料問題・環境問題の解決に向けて ―アフリカの将来像を描く―」を開催します。

開催趣旨

アフリカは、高い人口増加率を維持しており、食料需要は増加する一途である。しかし、気候変動による影響やウクライナ危機により穀物の価格が高騰するなど、食料需給事情は急激に悪化 しており、農業発展と食料問題の解決が急がれる。2022 年11月に開催されたCOP27 でも指摘されたように、アフリカ各国は、気候変動によって、熱波、洪水、干ばつが頻発するなど、異常気象の影響を最も深刻に受けており、気候変動への対応・適応は急務である。そして、その脆弱性がゆえに、人々の生活も様々な問題に直面し、日々、リスクと背中合わせの生活が続く。同時に、地球温暖化や脱炭素におけるアフリカへの期待は大きく、グリーン経済の実現に向け、その役割と存在感が増している。気候変動の影響を受けながら、その解決策をも担うグローバルサウスの国々に対し、 我々は無関心でいてはならない。

本シンポジウム第1部では、長年にわたりアフリカの緑の革命に尽力してこられた開発経済学の第一人者である大塚啓二郎先生をお招きし、アフリカにおける農業と食料生産の現状と課題、将来展望を探っていく。

第2部では、学部生、院生によるポスター発表を行う。質疑応答による活発な議論を期待する。

第3部では、アフリカ各国が直面する農業・環境問題について、フィールドワークの視点から議論を進める。農村における農業技術支援、自然資源の管理と利用、また生産だけではなく栄養といった消費の観点を含めた討議の展開から、個別の専門分野を乗り越えた将来の展望の糸口を探っていきたい。ともすると画一的なイメージで語られることの多いアフリカだが、多様な食文化や社会制度を有しており、それを支える農業や自然資本、社会・経済・文化的な背景を知ることは、食料問題・環境問題の解決を目指す第一歩である。現世代の決断は、将来世代の食料・環境問題を左右し、さらに、グローバル化した現在では、アフリカの食料・環境問題は、先進国の我々にも無関係ではない。将 来を担う若手研究者や学生のみなさんとともに、食料問題・環境問題の解決を目指し、アフリカの将来像を見出す。

開催概要

日 時:2023年9月29日(金)10:00~17:30 (9:00開場、9:30受付開始)                       
会 場:北海道大学農学部本館4階大講堂(講演)及び大講堂前(学生ポスター発表)、オンライン
    札幌市北区北9条西9丁目
主 催:北海道大学大学院農学研究院食水土資源グローバルセンター
共 催:北海道大学大学院国際食資源学院、北海道大学大学院保健科学院
後 援:北海道大学アフリカ研究会、北海道大学サステイナビリティ推進機構
    北海道大学国際連携研究教育局(GI-CoRE)
対  象:本学教職員、本学学生、一般の方
参加費 :無料
言 語:日本語と平易な英語

参加方法

以下のURLから9月27日(水)までにご登録の上ご参加願います。
https://foodresourcesafric.wixsite.com/gcf2023

問い合わせ先

北海道大学 農学・食資源学事務部 GCF担当
TEL 011-706-3866  メール gcf@agr.hokudai.ac.jp