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第71回時計台サロン「農学部に聞いてみよう」を開催
北海道大学農学部・農学院・農学研究院では、札幌市時計台(正式名:旧札幌農学校演武場)において、『時計台サロン「農学部に聞いてみよう」』を開催しています。第71回を以下のとおり開催しますのでぜひご参加ください。
なお、令和6年度から”皆勤賞”が復活しておりますので、出席カードをお持ちの方はお忘れのないよう、また、初めてのご参加も大歓迎です!さらに、今年度の時計台サロン(4月、6月、10月、12月)すべてに出席カードを持参して参加された方には、講演終了後に皆勤賞の授与を行います!
第71回テーマ 樽材とウイスキー~「食文化」を支える「林産業」~
日時:12月18日(水)18時から
場所:札幌市時計台ホール(札幌市中央区北1西2)
事前申込は不要で、入場無料ですので、お気軽に当日会場へお越しください。
【講演】
樽熟成における香味成分の形成
講師:幸田 圭一 氏(北海道大学大学院農学研究院准教授)
道産木材が美味しい調味料に!?道総研「コーンウイスキープロジェクト」の紹介~樽材開発を中心として~
講師:長谷川 祐 氏(北海道立総合研究機構 林産試験場 利用部 主査)
【テーマ概要】
近年、日本産ウイスキーに対する国内外からの関心が高まり、日本国内での蒸留所の新設が相次いでいる。 日本産ウイスキーのブランド力を質的に保護することを目的として、業界団体も「ジャパニーズ・ウイスキー」の定義づけに向けて「製法品質の要件」に関する自主基準を定めた。
一方で、ウイスキーの熟成に必要な木製樽を国産材、特にミズナラ材だけで賄おうとすると、急増する需要を満たすだけの資源確保は不可能と言ってよく、既に熾烈な争奪戦が展開されている。
そのため、ミズナラ材以外でも、樽熟成の条件に適した国産材の探索が進んでいる。北海道においても「道産コーンウイスキープロジェクト」の下、公設研究機関などが連携しながら、道産原料・道産材を活用した開発研究が進行している。
今回は、ウイスキー生産とかかわりの深い、樽材や樽熟成に関する基本的な話を皮切りに、道産コーンウイスキープロジェクトの進捗状況や研究成果、さらには関連する林産業や木材流通の現状とその課題について、わかりやすく話題提供をおこなう。
※内容は多少変更になる可能性がございます。
札幌農学校演武場は、札幌農学校初代教頭クラーク博士が発案し、2代教頭ウィリアム・ホイラーが基本構想図を作り、開拓使工業局安田喜幸が設計監督した木造建築で、ここから新渡戸稲造、内村鑑三をはじめ多くの卒業生が旅立ちました。
札幌農学校は現在の北大農学部です。私たちが受け継いできた札幌農学校の伝統をふたたび現在に甦らせるべく、その精神を受け継いだ著名な卒業生や現役の教育・研究者の講演を、広く市民の皆さんに公開することにしました。
現在は、200万都市札幌の真ん中に位置する時計台です。北海道大学に脈々と流れる精神を感じとっていただき、21世紀の未来を考える場としたいと考えております。