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第70回時計台サロン「農学部に聞いてみよう」を開催
北海道大学農学部・農学院・農学研究院では、札幌市時計台(正式名:旧札幌農学校演武場)において、時計台サロンを開催しています。
札幌農学校演武場は、札幌農学校初代教頭クラーク博士が発案し、2代教頭ウィリアム・ホイラーが基本構想図を作り、開拓使工業局安田喜幸が設計監督した木造建築で、ここから新渡戸稲造、内村鑑三をはじめ多くの卒業生が旅立ちました。
札幌農学校は現在の北大農学部です。私たちが受け継いできた札幌農学校の伝統をふたたび現在に甦らせるべく、その精神を受け継いだ著名な卒業生や現役の教育・研究者の講演を、広く市民の皆さんに公開することにしました。
現在は、200万都市札幌の真ん中に位置する時計台です。北海道大学に脈々と流れる精神を感じとっていただき、21世紀の未来を考える場としたいと考えております。
第70回として、10月23日(水)18時から『時計台サロン「農学部に聞いてみよう」』を札幌市時計台ホールで開催いたします。入場無料で事前申込は不要ですので、お気軽にご参加ください。
なお、令和6年度から”皆勤賞”が復活しておりますので、出席カードをお持ちの方はお忘れのないよう、また、初めてのご参加も大歓迎です!
次回以降についても、このホームページでご案内いたしますので、どうぞご参照ください。
第70回テーマ「昆虫博士に聞いてみよう:農学部と昆虫の歩み」
【講演】
「札幌農学校から現在までの昆虫研究」
講師:大原 昌宏 氏(北海道大学総合博物館教授)
「昆虫の名前と生態を調べることが害虫管理につながる!?」
講師:佐野 正和 氏
(農研機構 北海道農業研究センター 寒地畑作研究領域 環境病害虫グループ 上級研究員)
テーマ概要
北海道大学農学部の昆虫体系学研究室は、松村松年氏によって1895年に設立されて以来、札幌農学校時代から100年以上の長きにわたり受け継がれてきた農学部のなかでも歴史の長い研究室の1つである。研究室の名前にもなっている「(昆虫)体系学」とは、生き物に名前を付け、彼らの進化を反映するかたちでグループまとめ上げる=体系を作り上げる分野である。つまり生き物を扱う全分野の「基礎」にあたる昆虫体系学が農学部に長きにわたって歴史をもつのだ。農学部での昆虫研究と聞いて、害虫対策を研究しているとイメージされている方も多いと思われる。昨今、カメムシ大発生やトコジラミ問題で注目を浴びる昆虫であるが、農学部ではどんな昆虫の基礎研究をしているのか?を皆さんにご紹介したい。
※内容は多少変更になる可能性がございます。