農学院生命フロンティアコース修士課程2年の入江明歩さん(食品栄養学研究室)が日本アミノ酸学会第19回学術大会にて優秀発表賞を受賞

2025年11月23〜24日に名古屋大学(名古屋市)で開催された日本アミノ酸学会第19回学術大会(JSAASS2025)において、農学院生命フロンティアコースの入江明歩さん(食品栄養学研究室、修士課程2年)が優秀発表賞を受賞しました。

受賞に係る発表演題と発表概要は以下のとおりです。

 

発表演題:ラットにおいてL-リジンとカルシウムの経口投与は血糖上昇を抑制する
     入江明歩1、比良 徹1,2 (1. 北海道大学大学院農学院、2. 北海道大学大学院農学研究院)

発表概要:
アミノ酸の一つであるL-リジン(Lys)をラットに経口投与すると、消化管ホルモンGlucagon-like peptide-1(GLP-1)の分泌が増大し、その作用にはカルシウム感知受容体(CaSR)が関与することを以前に報告しました。GLP-1は、インスリン分泌促進、胃排出抑制を介して血糖上昇を抑制します。また、CaSRは細胞外カルシウムによって活性化されます。本研究では、ラットにLysとカルシウムを共に経口投与すると血糖上昇が抑制されることを見出し、その作用メカニズムについて、胃排出抑制が寄与することが示唆されました。

 

日本アミノ酸学会は、生命科学分野におけるアミノ酸の学術的研究を推進、奨励、啓発し、もって人類の健康・福祉の向上に資することを目的としています。

日本アミノ酸学会ホームページ
https://www.jsaas.org

入江明歩さん(右)と大会実行委員長(中部大学 北浦靖之先生)