第44回あぐり大学「草からできる牛乳」を開催

9月20日(土)に第44回あぐり大学を開催しました。

あぐり大学は、北海道大学農学部と北海道新聞編集局が2014年度から一緒に行っている連続親子講座で、「食と農」について、頭と体を使って学べる体験型講座です(農学同窓会後援)。農学部の学生たちも複数の学科からスタッフとして参加しています。

今回は、「草からできる牛乳」のタイトルで、鈴木裕准教授(北方生物圏フィールド科学センター)にあぐり博士をご担当いただきました。

私たちが毎日飲んでいる牛乳は、乳牛が作ってくれます。それでは、牛はどのように暮らし、どんなものを食べているのでしょうか。どうすればおいしい牛乳を作ってくれるのでしょうか。今回は、世界的に見ても珍しい、都市の中にある北海道大学の農場で、実際に牛を見ながら、牛乳ができる秘密を学びました。

最初に、「牛の体の仕組み」についてあぐり博士にクイズを交えながら分かりやすく解説していただきました。参加者たちは、牛がどのように乳を出すのか、体の内部で何が起こっているのかを学びました。その後、参加者は牛が実際に暮らしている放牧地を歩き、牛や牧草、牧場の香りを体験しました。また、牛の糞からエネルギー(メタンガス)を作り出す施設の見学も行いました。牛舎内では、牛乳の品質管理の説明を聞き、乳搾り体験や牛乳の飲み比べも行いました。

参加した子どもたちは、間近で生きた牛に触れることができ、とても感動している様子でした。1日を通して、体全体を使って牛の生活を学び、楽しい経験となったようです。

放牧地であぐり博士(鈴木准教授)の説明を聞く親子
搾乳について説明を聞く子どもたち