農学院環境フロンティアコース(在学当時)の佐賀彩美さん (花卉・緑地計画学研究室)が令和6年度林業経済学会学生論文賞 を受賞

 農学院環境フロンティアコースを2024年9月に単位取得退学し、2025年3月に学位授与された佐賀彩美さん(花卉・緑地計画学研究室)が、令和6年度林業経済学会学生論文賞を受賞し、令和7年3月23日の林業経済学会定期総会において賞状を授与されました。

 受賞にかかる論文題名と内容は以下のとおりです。

佐賀彩美・愛甲哲也(2024)ニセコルールにみるリスクガバナンスによるバックカントリー雪崩事故防止の試み 林業経済研究70(2) 42-56

 北海道ニセコ地域では、地域独自のニセコルールを策定し、スキー場外(バックカントリー)雪崩事故防止に成果を上げている。本研究では、ニセコルールの成立過程や運用状況が、ガバナンス概念の特徴や、リスクガバナンスのプロセスを示す国際リスクガバナンスセンターの枠組みに適合しているかを文献・資料および関係者へのインタビューにより検証し、他の自然公園の事故リスク管理にも適用できる可能性を示した。

 なお、林業経済学会は、林業、林産業、山村さらには人間と森林との幅広いかかわりに関する社会科学および人文科学の理論的・実証的研究の向上、国内外における研究交流の促進および会員相互の研鑽を行っている学術団体です。林業経済学会学生論文賞は、本会学生会員であって、優秀な論文を本会学会誌に発表し、将来性をもって学術的貢献を為したと認められる者に、表彰委員会での投票により選出され、授与されるものです。

林業経済学会佐藤会長と佐賀さん(右側)