農学部 応用生命科学科の田口みなみさん(植物育種学研究室)と農学院 生産フロンティアコースの廿日出真衣さん(遺伝子制御学研究室)が令和6年度日本育種学会・日本作物学会北海道談話会講演会においてそれぞれ優秀発表賞および奨励賞を受賞

 農学部 応用生命科学科の田口みなみさん(植物育種学研究室)と農学院 生産フロンティアコースの廿日出真衣さん(遺伝子制御学研究室)が、令和6年度 日本育種学会・日本作物学会北海道談話会講演会(令和6年12月7日開催)において、それぞれ優秀発表賞および奨励賞を受賞しました。

 受賞にかかる発表演題と発表内容は以下のとおりです。

 

優秀発表賞 受賞演題
イネ葉原基全細胞の三次元成長パターン
○田口みなみ1)・徳山芳樹2)・Robert Kelly-Bellow3)・Richard S. Smith3)・貴島祐治4)・小出陽平4)
( 1北海道大学農学部, 2北海道大学大学院農学院, 3 Department of Computational and System Biology, JIC, 4 北海道大学大学院農学研究院)

本発表では、イネの葉原基を解剖によって露出させ、3次元画像を共焦点顕微鏡を用いて取得することで、細胞の伸長、分裂といった動態の解析を行いました。それによりイネ葉原基の全細胞の成長パターンを明らかにしました。

 

奨励賞 受賞演題
ホウレンソウFTおよびCOホモログ強制発現株における抽苔性の評価
〇廿日出真衣・石川梨紗・小野寺康之(北海道大学大学院農学研究院)

本発表では、ホウレンソウの抽苔性に関わるQTL領域に座乗するFTおよびCOホモログが、それぞれ花成を促進および抑制する機能を持つ可能性を示唆するデータが得られたことを報告しました。

 

 なお、日本育種学会・日本作物学会北海道談話会は、育種学・作物学に関する研究の促進ならびにその普及をはかり、あわせて会員の相互の親睦をはかることを目的として設立された北海道支部組織です。同会が授与する発表賞は、優れた若手研究者による口頭発表の中から、審査員の投票により選出されます。今年度は、優秀発表賞および奨励賞が、それぞれ2名ずつ選ばれました。

 

受賞した田口みなみさん(左)と廿日出真衣さん(右)