アフリカ諸国で蚊の採集調査や遺伝的解析を継続中

北海道大学農学部への志望動機

子供の頃から自然を扱ったテレビ番組が好きで、漠然と興味を持っていました。高校時代に生物系に進むと決めてから、生きた動物や植物を勉強できるという理由で農学部を選びました。また、茨城の実家から出て北海道で生活できることも魅力でした。

生物資源科学科への進学理由

農学部の受験を決めた時点で学科もほぼ決めていましたが、サークル活動を通して動物生態学に興味を持ったことも大きな理由です。より客観的に動物の行動を見る面白さを知り、行きたい講座が決まりました。

ここでよかった!今の仕事につながる研究内容

昆虫体系学講座に所属し、「蜘蛛の母親が子を守る行動がなぜ進化したのか」という研究を行ってきました。人間にとって当然と思える行動が、一定のシステムの中で維持されてきたという基本理念を身につけたことが今の研究に繋がっていると思います。最初に蜘蛛を選んだのは「そこにいたから」という軽い理由でしたが(笑)、体温もない小さな動物が示す様々な行動やその背景にある理由など、知れば知るほど面白くなりました。

長崎大学での仕事内容

2011年現在は特任助教という立場で、マラリアやデング熱を媒介する蚊の研究をしています。ケニアやマラウィなどのアフリカ諸国をフィールドとして、蚊の採集調査や遺伝的解析を行っています。

これから進学する皆様へ

自分の興味はどこにあるのかを常に意識すること、思い通りにならなくてもそこに自分から興味を見つけようとすることが、進路を決める時には大切だと思います。大抵のことは知れば知るほど面白いもの。新しい世界を楽しんでみてください。


現地スタッフと蚊の幼虫を採集しているところをパチリ