全国の国立公園を調査、東北にも新しい公園を!

北海道大学農学部への志望動機

雪国とスキーに憧れて受験。試験後、雪の降るキャンパスで屋外なのにコタツを出して受験生を待ち受け、カマクラの中で盛り上がっている先輩方を見て、面倒見が良く、アットホームな雰囲気に感動し、志望を北大一本に。現役は落ちたものの、浪人してなんとか合格できました。

生物資源科学科への進学理由

教養(現・総合教育部)時代は吹奏楽部に没頭し、成績不良で希望が叶わず生物機能化学科の土壌学研究室に。大学院に進学する時に、以前から興味があった都市・自然公園を扱う花卉・緑地計画学研究室を選択しました。学生の頃は将来進みたい方向が明確でなく、「何となく」という感じで志望しましたが、「自然環境の勉強をしたい」という気持ちは一貫していたように思います。

ここでよかった!北大で学べたことの喜び

今の仕事は、約2年おきに部署が変わり、自然保護の仕事が中心とはいえ、野生生物、国立公園はもとより、意外なところでは動物愛護や温泉、生物多様性に関する経済学なども担当する機会があります。学生時代に学科をまたいで学んだことで、結果的には幅広い分野に触れることができ、視野が広がりました。知識や物事の考え方などの多くが今の仕事で生きています。何よりも、先生や先輩、友人達のあたたかさに支えられ、ともに苦労を乗り越えた経験が、今の仕事をするうえで大きな自信につながっています。

環境省での仕事内容

職種は、いわゆる「国家公務員」で、自然保護が仕事です。全国の国立公園の指定状況を生物多様性保全の視点で見直し、新たに国立公園を指定すべき地域を抽出する仕事をしています。東日本大震災の復興のために、東北の太平洋沿岸に新しい国立公園をつくる仕事をしています。

これから進学する皆様へ

うまくいかないことや、失敗したなと思うこともあると思いますが、後で何年も経ってから役に立つことが結構あります。前向きに物事をとらえて、いろいろな分野に挑戦してみてください。まず行動し、頑張って知識や経験を詰め込んで、いっぱいになった頃に、進むべき道が開けるような気がします。


国立公園のイベントに出店したブースで来場者に自分たちの活動内容を説明する佐々木さん