“健康”と”生物学”への関心から、生物資源学科・植物病害の研究へ

北海道大学農学部への志望動機

北海道のほとんどの高校生が北大進学を目指しています。私もその1人でした。北大は誰もが目指すあこがれの大学です。入学してから、道外から来た学生が志望動機を持っていることに逆にびっくりしました。

生物資源科学科への進学理由

当時の1年生は学部も決まっていない時代でした。「自分が好きなことは何か」と考え「健康と生物学」に興味があることに気づき、これを合体すると「農学」になりました。生物資源は、食料生産に直結すると感じたから選びました。

ここでよかった!北大で学べたことの喜び

学生時代は柔道ばかりやっていて、大学は学部だけで研究者として半人前以下のまま卒業しました。北海道の農業試験場に就職してからも北大の先生方に激励していただきながら研究者と成長させていただき、3年前に学位をいただきました。学生時代と就職後をあまり区別することなく「ずっと北大とつながっている」という感覚です。本当に北大で良かったと感謝しています。柔道部で鍛えた体力も仕事での農作業に役立っています。

北海道立総合研究機構 道南農業試験場での仕事内容

現在は農業試験場で植物病害の研究を大学より現場に近い場所でやっています。病害の診断、発生生態の解明、防除対策の確立が主な業務です。現場対応と学術的な仕事、肉体労働と頭脳労働のバランスがよい仕事です。

これから進学する皆様へ

進路は誰でも迷うものです。「自分に適した仕事」が始めからあるのではなく、必死にやって仕事を好きになることが重要。私は現在の仕事である植物病害の研究が大好きで、毎年、「仕事愛」が増している。幸せだ!


科学が進歩しても農学の基本は「畑でデータを取ること」、「技術を使うのは人」とおっしゃっている三澤さん。畑と人を大切に仕事していらっしゃる様子