大学から社会へ。将来への足がかりを研究する

北海道大学農学部への志望動機

実家が農家だったため,小さい頃から農業や食に興味を持っていました。一人暮らしを経験したかったので,県外の大学を志望していましたが,家族旅行で訪れた時の自然豊かなキャンパスに憧れて北大を選びました。

生物機能化学科への進学理由

高校時代の恩師の影響で化学が好きになり,土壌学から食品栄養学までの一連の流れを化学という視点で学べることに惹かれました。また,苦労はありましたが,学生実験で実際に手を動かして学べることも本学科の特徴です。
ここでよかった!今の仕事につながる研究内容
大学では人体への有益な効果が期待されるリン脂質の吸収メカニズムに関する研究を行いました。当該リン脂質の高速度測定方法の確立に成功し,その測定法が今も大学研究に役立っていると思うと大変嬉しいです。長い年月がかかる医薬品研究という仕事においても,将来の研究への足掛かりになればという思いで取り組んでいます。また,本学には留学生も多く在籍しており,グローバルなコミュニケーション能力が養えることも魅力だと思います。

アステラス製薬株式会社での仕事内容

新薬の候補となる物質の毒性および安全性に関する研究を行っています。特に循環器への副作用を評価する部署に所属し,細胞工学や動物実験,最新の機器などを用いて,その原因の特定にも挑戦しています。

これから進学する皆様へ

大学での研究も今の仕事も何一つとして自分一人で達成できたものはなく,自分を支えてくれた仲間や先生,先輩,上司のお蔭だと思います。自分の夢に加えて,ここでなら頑張れるという直観も大切にしてほしいと思います。


仕事の後にはテニスコートで汗を流すこともあります。他部署の方との交流は日々の業務に役立っています。