研究室で培ったチームとしての課題解決力を活かして

北海道大学農学部への志望動機

高校在学中に家族旅行も兼ねて北大を訪れ、広大な農場の光景に心を打たれたのが大きな理由です。この素晴らしい環境で農学を学びたいと思いました。入学後の姿をイメージしやすいため、志望校の訪問は有益だと思います。

応用生命科学科への進学理由

遺伝暗号の記録方式(コドン)とその解読方法の巧妙さに感動し、遺伝子機能を深く研究できる応生に進学しました。高校では生物を履修していませんでしたが、たまたま手に取ったNHKビデオとの出会いが大きなきっかけでした。

ここでよかった!研究を通して得た学び

現在は試験場勤務のため、大学で学んだ分子生物学の知識やDNA実験手法を大いに活用できています。ただ、県職員は試験研究以外の組織にも異動しますので、いつも上記の実験手法等を使うとは限りません。どの職場でも、個々の能力よりチームとしての課題解決力が重視され、チーム内での円滑なコミュニケーションが求められます。研究内容そのものより、研究室メンバーで一丸となって難題を乗り越えた研究活動の経験が、一番活かされていると思います。

福岡県農林業総合試験場

ビール原料や中華めん原料に使う麦類の新品種開発をしています。新品種を作り出すには、人工交配から始めて10年程度を要します。諸先輩方、現在の職員、将来加わる新メンバーへとバトンを引き継ぎ、新品種が完成します。

これから進学する皆様へ

自分一人で出来ることは限られます。味方を増やし、助けてもらわなければ乗り越えられない問題もあります。では自分がどのように行動すれば周囲は味方になってくれるのか。その術を学生時代に探求して下さい。


実験用種子を一粒ずつ手で播いている様子。チーム全員で作業し、1100の試験区を無事播き終わりました。